私の書斎で寝泊まりしたショーン
実家の近所に新しいアパートができて、そこに居るママ犬が子犬を産んだことは以前書いた通り。そして、三匹の中から茶褐色の犬をもらいショーンと名付けた。
雄犬と確認したつもりが残念ながら雌犬と判明。長兄の指示に従う家内は飼うのを諦めて「返せ」というので、ショーンは我が家に二泊三日で元の飼い主に戻された。
それから暫らくはアパートの敷地に住んでいたが、三匹の子犬は貰い受け主が現れ、全部居なくなってしまった。
吠えなくなったママドッグ
残ったのはママドッグ一匹である。私は買い物などで、このアパートの横を通る度にママドッグの姿を探すのが習慣になってしまった。最初、子犬を貰い受けた時は毎回、煩く吠えられていたのだが、二度、三度、チキンボーンを持っていって食べさせてやると、私の事を分かるようになってきた。
今日は大市の日。朝方、市場へ向かう途中、ママドッグが私の姿を見つけ道路まで出てきた。私はママドッグに声を掛けながら「後でチキンボーンを持ってきてやるからな」と約束してその場を離れた。
実は自家製ラーメンを作るべく、豚と鶏を買ってあるのだ。大市から戻り、ママ猫になったテオに餌をやり、金魚の大将に仲間入りする四匹の金魚を水温を調節しながら移し換えた。
それから、ラーメンの出汁作りを開始。チキンとポークを煮ていつものようにチキンは固くなる前に肉と骨にばらした。この骨をあのママドッグに上げるのだ。
スープが完了すると火を止め、冷ます間にチキンボーンを持ってママドッグの所に行った。普段なら、何処かへ行ってしまう時間帯なのだが、ママドッグは私の話を分かったのか、アパートの道路で待っていた。
近所のアパートに住む飼い主
私は道路まで出てきたママドッグを敷地内に連れ戻し、早速チキンボーンを与える。このママドッグ、用心深く、慣れ親しんだと思っても余り近くまで来ないのだ。
チキンボーンを貰うと口で受けてから、遠ざかろうとするので、「大丈夫だよ。誰も競争相手は居ないのだから。お前さんだけのチキンボーンだ。ゆっくり食べな。」と言いながら皿のボーンを一つづる与えた。
次に与える時からは「お前が次に子犬を産んだら、私に譲ってね。」と予約するのを忘れなかった。道路前の駄菓子屋の御上さんがそれを聞いて「後5カ月も待てば、このママ犬、また妊娠するよ」と笑いながら言った。
小さな犬のママドッグだが、手羽先の骨なので、全部噛み割って食べてしまう。皿一杯にあったチキンボーンを全部食べ尽くしてしまった。
私はチキンが無くなった皿をママドッグに見せながら「又、後でやるからな」と言いながら敷地を出た。すると、ママドッグが付いてくるのだ。結局、50m先にある私の家までママドッグは付いて来てしまった。まあ、いいだろう。子犬が貰われて来る家を知っていても。サッコーン!
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