元気だった10匹の金魚だったが・・・・
私の水交換のせいで9匹の愛する金魚が死んでしまった。そして、一番大きい金魚だけが生き残った。私はその金魚の愛称を「大将」と決めた。
ネットで調べたら、急な温度変化と環境変化や水質変化で金魚は全滅すると出ていたので、大将が生き残ったのは「奇跡」に近いものがあった。
愛着が生まれていた金魚たちを亡くしたことで、本当に心が痛んだ。後悔先に立たず、である。
翌日、長兄ジェイクの子供(3、4歳の年子)が学校から帰ってきて、ジェイクの家がある母屋の裏で遊んでいた。「子供は遊びが仕事」と割り切っているので裏手で遊んでいるのは構わない。
だが、母屋の方に出て来られるのは嫌いである。煩くて仕方がない。しかし、まだ子供で理論的なことはまったく理解できない年である。奥へ行って遊べと言葉で言ってもそう従わない。それ以上のことはできない。
私は兎に角「無視」を決め込んで相手にしないでいた。すると、長男坊の方は私の書斎のガラスドアの前でじゃれ始めた。それも無視していると、今度は次男坊が大将の入った大きな壺にジャリを入れ始めたのだ。
長兄ジェイクの息子に土砂を入れられ瀕死の大将
それも「土砂」をどしゃっと入れたのだ。私は窓から大きな声で怒鳴った。いきなり英語で怒鳴り付けたのでびっくりしていた次男坊だが、私が部屋を出て水槽を見に行くと突然泣き出した。
この次男坊はいつも「泣いて誤魔化す」癖があった。私はガキを連れて奥にいる奥さんのトムの所へ連れていった。トムはジェイクの新居の前にあるパティオでのんびりしていた。
正直、これだから私はこの家族を好きになれないのだ。まだ、この年頃、親か誰かが付いていないと管理できないのだ。自分が見えるところで監視してくれるなら良いけれど、自由にされたら何をされるか分からないではないか。それは親の責任である。
トムは私が現れると驚いた様子で何があったと聞くので、一緒に来てくれと言い水槽の壺まで案内した。
トムはそれを見て、誰がやったのかと聞いた。彼女は二人の子供がやったのか、長男かそれとも次男か知りたがった。私が次男一人でやったと言うと次男坊の尻を叩いて叱った。
生きてる金魚がいるのは見れば四歳の子供でも分かることである。私は9匹の金魚を失った翌日だったので、最後の残った金魚が救いだった。何としてもこの金魚を助けたかった。
何とかこの次男坊の暴挙に耐えて、今も一匹だけで元気に水槽で泳いでいる。次のタラートには仲間を増やしてあげたい。サッコーン!
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