ラッ・サコン病院の裏手には知っているドゥシットホテルが
歯が痛くなって一週間。ようやく、高利で貸していた資金が戻ってきたので、歯医者に行くことにした。家でじっとしていても歯が治る訳ではない。
すでに友人ディーンからパンナニコムの病院とサコンナコンの病院の歯科の情報は聞いていた。彼曰く、ブリッジを治すのならパンナニコムの村の病院では多分無理だろう、行くなら最初から県都のサコンナコン病院(一番大きい)の方が無難だろう。
当然のように家内を同行させなくても独りで行ける。「痛い歯があるなら抜けば良いじゃない」という家内を同行させても意味はない。朝方、家内から聞いていた病院名と私が行きたい病院の名前がどうも違うようなのだ。えーい、兎に角、バスに乗っちまえ、と来たバスに乗った。
行き先はいつも行くデパート・ロビンソンの先である。サコンナコン・ゲートまで行けるようなので、ターミナルで下りずにそのまま乗っていた。
車掌に聞いたら、ゲートで下りて、ラッ・サコン病院なら歩いても行けるという。下りた道路の信号二つ目を左に折れるとすぐだと言う。勿論、私はゲートで下りて歩き出した。
途中、レストランから出てきた若い小父さんに道を確認した。すると車掌に言われた通り、二つ目の信号を左だと言う。
私は礼を言い、病院方面へ歩き出した。すると、その小父さんが後ろからバイクでやって来て、「乗せてってやるよ」と言いバイクを止めた。私は遠慮せずに彼のバイクに跨った。
数分で言われていた病院に着いた。改めて礼を言い、病院に入ろうとしたが、やはり家内が言っていた名前の病院だが、私が目指す病院ではない。家内に電話したが、話にならない。
私が言っていた病院とは義父が最初の梗塞の時、入院した病院で私は家内と一緒に駆け付けた病院である。知らないはずがないのだ。
面倒なので電話を切り、以前、三度ほど泊まったことのあるドゥシットホテルに入った。ラッ・サコン病院の丁度裏側がドゥシットホテルだったのだ。
レセプションで綺麗なフロントの女の子に聞くと、ホテルを出て右に二度曲がるように言われて歩き出した。
市内循環バスに乗るとぐるっと周って最後の方にビッグCまで出てくるのだが、病院はその手前のはずである。どうもフロント係りの案内とは違う方向のようなのだ。
私は今度は配達便の運転手に聞いた。すると彼が言うには逆方向だと言う。この兄ちゃんの方が正しいと思い、私は反対側に足を進めることにした。
すると、この兄ちゃんも後ろから来てバイクを止め、「乗せてってやる」と声を掛けてくれた。私は今度も遠慮せずに乗せてってもらうことにした。
サコンナコン病院の受付
結構な距離があった。バスを待っていたら相当時間が係ったであろう。しかし、この兄ちゃんのお陰で10分程度で病院に着くことができた。
この日の歯科の受付は午前11時までだったらしい。私は運良くすぐに受け付けしてもらったので間にあった。しかし、いつものようにこの中央病院でも素っ頓狂な質問をされた。
「で、今日はどうして欲しいのか?」
何て言う馬鹿げた質問なのだろう?俺は別に「買い物」に来た訳じゃないぞう。歯が痛いから来たのであって診察をしなければ何も分からないだろうが。その診察の結果を聞いてから治療のオプションを聞いて、それから「何をしたいか?」と尋ねるべきであろう。いきなり、「今日は何をしたいのか?=英語ではっきりと「What do you want?」と聞かれたのだ。
今日はこの辺まで。この続きは明日にしましょう。サッコーン!
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