夜明け早朝から拡声器で爆音のスピーチが流れる
パタヤという都会からサコンナコンの西35kmにあるパンナニコムの村に越すことになり、田舎の暮らしはさぞかし静かで寂しいもんだと勝手に思っていた。
すでに越して来てから半年になろうとしているが、それが私の過ちだと認めなければならない。と、いうより半分は当たっているのだが、残りの半分はそうでもないのだ。
では、今日はその残りの半分について語ることにしよう。
私の書斎は家内の実家の敷地の一番前に建っており、道路一本向こう側には国道22号線が走っている。そして、その道路を挟んだ反対側が村の中心部となる。
従って街中ならぬ村中に住んでいるので、それほど不便さを感じさせない。むしろ便利なくらいである。残念なことは村内ではそれほど行く場所が無いというだけである。
しかし、静かだと思った村の暮らしはこの国道22号線に近いということで車の走る音が響く。車の騒音が我が書斎まで響いてくるのだ。
それから、他には音楽がある。イベントの無い村なので、自分たちでイベントするのだ。だから、当然のように巨大なスピーカーからカラオケが流れてくる。タイの生活を良く知る人からすぐり理解いただけると思うが、タイ人はボリュームを最大限まで上げて耳が痛くなるようなノイズが大好きなのである。
これなど「辛い物好き」なのと関係しているのかも知れないね。何しろ心地よいサウンドとは大違い。耳をつんざくような音とはこういうのを言うのだろう。
下手はカラオケは延々と続き12時近くまでやっている。今晩はこっちの家と思うと翌晩は隣の家とか、兎に角、このカラオケイベントは多い。
全然、静かでない暮らしの中でやっと静かになり眠れたと思うと、翌朝、早く、村の拡声器の付いたタワーから、これも同じような巨大なボリュームでスピーチが始まるのだ。
まだ暗い内、日の出と共に爆音で起こされる。タイ語で何やら演説しているようなのだが、延々と3、40分もこのスピーチが続くのである。時間にして早朝5時から6時くらいである。家内に聞いたら「政府・役所の広報だ」と言うのだが、人迷惑な話である。まるで強制収容所のようである。
本当に堪ったものではない。これで起こされるともう二度と眠れない。すでにお日様が東から昇り、煌々と辺りを照らしているのだから一度起きてしまった体は二度眠りできない状態になってしまっている。
こんな状態が田舎の様子である。山中にでも入り込めば別なのだが、村中の暮らしは決して静かではない。(現に今もバイクの爆音が聞こえている)サッコーン!
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